車のヘッドランプが切れた!交換費用とランプの種類
突然ヘッドライトが切れてしまったなんて経験はありませんか?
知らなかったでは済まされず、法律的にはアウトです。
この場合「整備不良」となり違反点数一点を引かれた挙句、反則金7000円を支払うこととなります。
車のヘッドランプが切れた場合に交換するショップの各工賃の値段と、ヘッドランプの種類などを紹介していきます。
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車のヘッドランプの交換費用は?
車のヘッドランプが切れた場合や、少しランプが暗いと感じた場合はショップやディーラーで、ヘッドランプを交換することになります。
しかし、初めてヘッドランプを交換する人にとっては、いったいいくらするのかがわからないかもしれません。
ガソリンスタンドや大手カー用品店などで、ヘッドランプの交換をしてもらう工賃を紹介します。
ハロゲンランプ単体交換の値段
・オートバックス:500円~1000円
・イエローハット:1,000円~
・ディーラー:500円~
作業工賃はヘッドランプの種類によっても、値段は変わります。
また部品代も追加料金として支払うことになるので、合計金額はもう少し高いと考えられます。
ヘッドランプの交換工賃は大手カー用品店やディーラーでも、ほぼ値段的に変わりはありません。
ディーラーも一般的に作業料金が高いと言われますが、ヘッドランプ交換程度ならそれほど高くはありませんよ。
ヘッドランプの種類ってあるの?結局どれが良い?
ヘッドランプにも大きく分けて、ハロゲン、HID、LEDの三種類があります。違いは以下の通りです。
ハロゲン・・・最も一般的な淡い暖色系のヘッドランプです。非常に発熱量が多く、寿命も短いです。
安価に購入することができます。寒冷地などではヘッドライトに積もった雪を溶かしてくれるというメリットがあります。(寿命約3年)
HID・・・日本語で高輝度放電ランプと呼ばれています。
ハロゲンより三倍明るく、寿命も長いですが、その分高価になります。(寿命約5年)
LED・・・明るさではHIDに劣りますが、特徴としては発熱量が少ないので寿命が非常に長く、約15年持ちます。
その分非常に高価ですが、長い目で見るとコストパフォーマンスは一番良いです。(寿命約15年)
また、ヘッドランプは車種ごとに球の規格(大きさ)も違いますので、購入する際は事前に調べましょう。
ちなみに規格表示はH~(H1・H4・H7等)と書かれています。
純正品のほとんどの車種がハロゲンもしくはHIDを採用していますが、近年の高級車ではLEDの場合もあります。
大手カー用品店でもLEDヘッドランプに交換できる商品が、たくさん販売されていますよ。
メリットとしては純正品ならば光軸調整をする手間、工賃が省けるということです(経年劣化のへたりによる光軸のずれは稀にあります)
この光軸というのは簡単に説明すると、光源の向く方向だと認識してください。
社外品のランプですと光量や構造が違う場合にうまく前方を照らせなかったり、ロービームのはずなのにハイビームのように、照らしすぎてしまう可能性があります。
社外品の場合は光軸を調整しないと、周囲の迷惑になりますし車検にも通らない可能性も出てきます。
ですが、純正品のヘッドランプの場合は、この光軸のずれ修正する必要がないのがメリットでしょう。
ただ、値段は採用されているランプの種類や車種によって大きく変わってきますので、お近くのディーラー、整備工場に問い合わせるのが良いでしょう。
ハロゲンに交換する場合の部品の値段と工賃
ヘッドランプを交換でハロゲンランプの場合ですと、「平均500円~2000円」で購入することができます。
ハロゲンランプをカー用品店や整備工場に持ち込むと、安い工賃で取り付けてくれます。
大手カー用品店や整備工場に持ち込んでも、多く見積もったとしても部品代+工賃で4000円かからないケースがほとんどです。
LEDヘッドライトに交換する場合の部品の値段と工賃
LEDは安いものでも3000円以上、高いものだと3万するものもあります。
LEDの大きな特徴は長寿命でしたが、デメリットとしてはエンジンルーム内からの熱に弱いのです。
そのため冷却効果のしっかりしているものを購入しないと、結局短命で終わってしまう可能性があります。
購入の際は十分に注意したいところです。
社外品の場合、取り付け工賃とは別に光軸調整の工賃「約2000円前後」もかかってくるでしょう。
非常に高い出費ですが、今後交換するリスクはグッと減ります。
部品代+取り付け工賃+光軸調整で安くても1万~というところでしょう。
ヘッドランプ交換は自分でもできる?
ランプ交換は非常に簡単にできます。慣れれば5分もかからずに整備できますので、是非やってみてください。
では整備方法を4つの過程に分けてご紹介します。
1.ボンネットを開ける
まずは車のボンネットを開けてみましょう。
運転席の右膝の奥あたりにレバーがありますので「ガコッ」と音がするまで引いてください。
そうするとボンネットに手一個分の隙間ができますので、手探りでボンネットの中心の取っ掛かりを解除すると開いてくれます。
2.カプラー(配線の繋ぎ目)を外す
ランプ交換はヘッドランプの真裏に繋がっているカプラーを外します。
ヘッドランプのカプラーは、ヘッドライトの裏にかならずあるので間違えようはないと感じます。
カプラーはそのまま引き抜くタイプと爪を押しながら引き抜くタイプがありますので、無理に引き抜かないようにしてください。
しかし、カプラーが電着により固まってしまっているケースがよくありますのである程度の力を加えなければなりません。
ちなみに、電着とは電気分解により出来た物質が、電極表面に付着することを言います。
つまり、カプラーの場合は電気分解によりできた物質によって、固着して外れにくいという感じです。
カプラー外しがヘッドランプ交換の中で一番の難関ですよ。
3.防水ゴムを外す
ヘッドランプ部に水が入らないように防水の役目をし、ピロピロの部分を引っ張ってあげれば簡単に取り外しができます。
気を付けて欲しい点は、上下を間違えない事です。
防水ゴムに「TOP」と、書いている側が上になります。
この防水ゴムには万が一水が、入ってもいいように水抜き口が設けられています。
この水抜き口を下にして取り付けてください。
4.クリップを外し、球を入れ替える
最後の工程は、ヘッドランプの脱落を防ぐためのクリップを外します。
安全ピンのような構造になっているので、押し込んでスライドさせれば簡単に取り外しができます。
後はランプが取れますので新しいものと交換してください。
また、ランプにも向きがありますが、間違っている場合は綺麗にはまらないのでわかりやすいでしょう。
気を付けて欲しい点は、ランプの球の部分に触れない事です。
皮脂がつくと球が焼け付く恐れがあります。
ここまで終わりましたら逆の手順で取り付けていくだけです。
このようにヘッドランプは容易に交換することができます。
交換時間は初心者の方でも約20分ぐらいでしょう。
ここでは基本的な球の交換のみの整備を紹介しました。
社外品を取り付けた後の光軸調整は、お近くの整備工場やディーラーに持っていくのをおすすめします。
光軸のずれが少ない場合もありますが、特に純正ハロゲンから社外HIDに交換した場合に光軸がずれるケースが多いです。
これによって交換前よりも見えにくかったり、常にハイビーム状態で走行してしまっては元も子もありませんよね。
しかし、光軸調整を行わずに乗られているドライバーさんが多いのも事実です。
ちなみに、最近の車は「レベライザー」が、付いていることが多くなりました。
レベライザーというのは、あくまで一時的に光軸を下げる機能とうだけです。
ヘッドランプの交換をしたらやるべき光軸調整というのは、ヘッドライトの灯体自体のリフレクターの向きを微調整する作業です。
光軸調整をする場合は、レベライザーのダイヤルを「0」にする必要があります。
理由は、レベライザーのダイヤルを「0」にしないと、基準がズレる可能性があるからです。
純正LEDヘッドライト装着車でオートレベライザーなら、自動調整なので光軸調整作業をしても問題ありません。
自分でヘッドランプを交換するときの必要工具
ヘッドランプの交換自体に工具は必要ありません。
非常に狭いエンジンルームの車種だった場合、カプラーを外す過程で部品を一部取り外して作業したほうが整備しやすいものもあります。
・プラスドライバー
・スパナ又はメガネレンチ(8~12)
一応、以上の工具を用意しておいた方が安心です。
また、エンジンルーム内は鋭利な部品もありますし、何より手が汚れますので作業用手袋を用意したほうが良いでしょう。
ホームセンターで1000円もかからずにそろいますので、買っておいて損はありません。
まとめ
ヘッドランプ交換は、ヘッドランプがいつもより暗いなぁと感じたら、交換をしたほうが良いかもしれませんね。
ヘッドランプ交換は自分でも作業は可能なので、一度挑戦をしてみるのも良いかもしれません。
ただ、その場合は光軸調整が必要になるので、光軸調整は大手カー用品店かディーラーで、やってもらうようにしましょう。
まとめ
ヘッドランプの交換は誰でも出来ますが、車種によってはじゃまになる補機類を外したりして、作業スペースを確保しないといけない場合もあります。
ヘッドランプ交換を大手カー用品店で任せる場合は、ヘッドランプ代を工賃が必要となります。
しかも、社外品の場合は光軸が狂うので、必ず光軸調整をしたほうが良いと言えます。
ディーラーでヘッドランプの交換をしてもらう場合は、純正品なので光軸調整は不要です。
ディーラーで交換する場合は若干費用が高くなるかもしれません。
費用を安く抑えたいとか他人に任せるのは信用出来ないと言うなら、自分で交換作業をしたほうが確実ですね。