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暖機運転って必要?ディーラー整備士から聞いた本当の話



冬に近づくと車の暖機運転は必要なのか
気になる人もいるかも知れません。

なかには、「そろそろ暖機運転が必要な時期だな」と
そのように考え始める人もいるでしょう。

 

最近の車はターボモデルでも
アイドリングストップが搭載されることもあります。

実際に整備士に聞いた話ですが
しっかりと教えていただいたいのでシェアしたいと思います。

 

暖機運転は今の車では必要?

 

暖機運転というのは、エンジン始動後にアイドリング状態にして
数分間そのままにする状態を言います。

昔の車はエンジンの性能が低く
暖機運転をしないと本来の性能を発揮できませんでした。

 

なので、水温階がある程度上がるまでアイドリングをして
それから発進をしていたのです。

昔の車で旅行に出かけるにしても
今のように直ぐに車を動かし出かけるのではありません。

 

昔の車はでかける20分前にアイドリングをして
いつでも発進できるように準備しておかないと駄目だったのです。

現在の車は、エンジンの性能もグーンと上昇しているので
暖機運転をしなくてもエンジン始動をしてすぐに走ることができます。

 

なぜなら、殆どの車は電子制御されているため
冷えた状態でも燃料の噴射量を適切に制御できるからです。

しかも、最近の車は走りながら暖機運転が可能になっているので
わざわざ、暖機運転の時間を作る必要もありません。

 

暖機運転は、エンジン内部のパーツを温めてエンジンオイルが
エンジン全体に行き渡り金属が膨張することで最適な状態にしています。

ですが、暖機運転と言ってもエンジン部分以外は、
全く温まっていないことが多いのです。

 

エンジン始動後にしばらく走れば
ミッションオイルなどやダンパーなども温められるようになります。

 

最近の車でも暖機運転が必要なときってある?

高橋さん
高橋さん

最近の車は確かに暖機運転は不要です。

ですが、例外もあるのです。

 

よしぶー
よしぶー

例外もあるのですか?

一体どれはどういう部分なのでしょう?

 

高橋さん
高橋さん

長期間運転をしていない車は
最近の車でも定期的な暖機運転が必要です。

それは、エンジンを始動させない期間によりますが
エンジン内部の燃料やオイルが無くなった状態になっているので
これを巡回させる必要があるのです。

 

よしぶー
よしぶー
なるほど、じゃあ、そうならないように
長期間運転をしない車は、適度に暖機運転をしたほうが良いのですね?

 

高橋さん
高橋さん

そのとおりです。

ですが、それだけではありませんよ。

エンジンに負荷を与える運転をする場合も
暖機運転をしたほうが良いです。

 

よしぶー
よしぶー
たとえば、どういう運転でしょうか?

 

高橋さん
高橋さん

サーキットを走るとか
急な坂道を走るというような運転ですね。

普通の平坦路や緩やかな坂道程度は
暖機運転は不要ですよ。

 

よしぶー
よしぶー
でも、真冬の手足がかじかんでしまう時期は
暖機運転をして、車内を暖めたいですよね。

 

高橋さん
高橋さん

それは、個人の自由でよいのではないでしょうか?

暖機運転の目的は、快適な走行も意味していますが
最近は、安全な運転ができるようにするための準備という意味になってます。

寒くて本来の動きができないなら
とっさのときに危険ですからね。

ただ、マイナス10度まで下回る極寒な地域なら
オイルの循環が悪くなるので、朝一番に暖機運転は必要ですよ。

毎日乗るなら暖機運転は不要

エンジンの性能が向上しているので
暖機運転は不要と冒頭で説明しました。

ご存じの方も多いですが、エンジンオイルも
かなりの進歩を遂げているのです。

 

最近のエンジンオイルもエンジンが停止して
エンジンオイルがオイルパンに戻ってもオイルの薄い膜が
シリンダーなどにくっついてエンジン内部を守ります。

長期間エンジンを始動させていなくて
急発進やエンジンに負担を与える運転をしなければエンジンは傷みにくいです。

 

エンジンオイルは車を使用するたびに劣化していき
性能も新品時よりもドンドン下がっていきます。

膜ができなくなった古いエンジンオイルは
エンジン内部にダメージを与えるので
定期的なオイル交換は必要です。

 

暖機運転で燃費向上はする?

暖機運転をして、ある程度エンジンを暖めると
エンジンの本来の性能を発揮し燃費が良くなると言われています。

しかし、私自身が検証した結果ですが
暖機運転をしないときの燃費は「20.9km/L」ですが
暖機運転をしたときは「15km/L~19km/L」を行ったり来たりです。

 

つまり、暖機運転をしてもしなくても
今の車は余り変わらないという結果になったということです。

エンジン始動後に暖機運転をしながら走りますが
このときも急のつく運転はしないようにしましょう。

 

どの車でもエンジン始動後に走り始めたら
本来の性能はまだ発揮できていません。

 

なので、少しの間は普通に走るようにしましょう。

普通の運転というのは「急のつく運転」をしないということで
少しエンジンをいたわる気持ちで走ります。

 

いきなり走り出したのでは暖機運転にならないのではないかと
そのように思う人もいるでしょう。

ですが、最近の車はエンジン始動直後から走ることができて
エンジンへのダメージも気にするほどではないのです。

 

暖機運転の欠点はエンジン以外の部分は
暖機できていないケースが多いのです。

ミッションやデフなど駆動系の部分も
適度に暖める必要があります。

ターボタイマーが最近ない理由

ターボタイマーというのをご存知ですか?

一昔前までは、ターボエンジンを守るために
エンジンキーを抜いても設定した時間まで
エンジンがかかっているという部品です。

 

最近はオートバックスで販売している姿も見ませんし
ターボでもアイドリングストップが備わっています。

これまでは、ターボは走行後にエンジンをすぐに止めないで
アフターアイドリングが必要だと言われてきました。

 

そうしないと、熱く熱せられた金属部分が冷却せず
熱いまま放置されるのでエンジンに良くないと言われていたのです。

ですが、最近はターボタイマーを見かけなくなり
最もハードな動きをするターボのレーシングマシンも
ピットに入ったらすぐにエンジンを停止させます。

 

レーシングマシンの場合は耐久性が重視されますが
最近のレーシングエンジンは、壊れにくいようです。

ターボは排気ガスがあたるためガンガン熱くなるので
昔は、その熱によってターボが壊れると言っていました。

 

エンジンの排気温度は最高で「1000度」と言われていますが
最近のタービンに使われる「インコネル」という素材は
1300度まで耐えることが出来るようです。

なので、方って置いてもタービンが壊れることはないということでしょう。

 

最近のターボは昔よりもラグが減っていて
スムーズな加速を体感することができます。

一般的なボールベアリングが使用されていますが
ターボの超回転にも耐えられるよいうに軽量化された
セラミック素材が使用されているのです。

 

しかも、ターボユニットは水冷化されているので
しっかりと温度を下げることが可能です。

最近は「ダウンサイジングターボ」というものが普及され
ターボでもアイドリングストップが可能になっています。

 

ターボの冷却するシステムは、今では昔と違い
かなり進歩しているので、ターボでも
エンジンをスパッといきなり切ることが出来るのです。

まとめ

最近のエンジンは
暖機運転をする必要がありません。

走りながら暖機運転が出来るので
昔のようにアイドリング状態にしなくてもよいのです。

 

昔の車は機械部品がかなり多く
電子制御と呼べる部分はほとんどありませんでした。

最近の車はほとんど電子制御化されているので
燃料噴射も外気温やエンジンの温度にたいして
最適な燃料で走行が可能になるのです。

 

ターボも同じように進歩していて
いきなりエンジンを停止させても問題はないです。